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November,13,Tuesday

無性に会いたくなるのは、きまって風の強い夜なのです。
もう雪が降ってもおかしくない季節なのに、つい窓を開けてしまいます。髪の毛は靡いて、頭の芯がこおるくらいに寒いです。頬と指先は言うまでもなく赤いでしょう。


あなたと初めて言葉を交わしたのが、放課後のかえりみち。
目をあけるのがやっとの春一番に吹かれた、視線の先にほころぶ横顔。
見とれていたら、目があって、「ばいばい」と動いていた唇。

あの日の夜は、確かな胸の疼きで眠れませんでした。
たったそれだけで、魔法にかかったように、あなたを恋しく想うのでした。


見上げると、広がる星の海は、切なさをかきたてます。
あの輝きのひとつになってしまいたい、あなたに会えないのならいっそのこと。
何度祈ったでしょう。
そしてこれからも、何度祈るのでしょう。

無性に会いたくなるのは、きまって風の強い夜なのです。
北風に目を見開いて、あなたの姿を探すのです。
瞳が乾く心配はいりません。
それよりも、今にも落ちそうなこの滴、あなたの手で掬ってほしい。
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